浄水場の概要
業務概要
水道用水供給施設の設置及び経営に関する事務を行っています。具体的には、まず水源である「大川ダム」からの放流水を、流木等を取り除きながらポンプで取水します。その取水した水を「馬越浄水場」でろ過・消毒などの処理及び水質検査を行い、浄水(飲める水)にします。そして、その浄水を送水施設から「会津若松市」、「会津坂下町」及び「会津美里町」の各受水施設へ自然流下により送水しています。
水道水への流れ
水道水への流れの図式はこちら [PDFファイル/250KB]
阿賀川からポンプでくみあげられた水は着水井(ちゃくすいせい)で、水の流れを安定させるとともに砂や粗いゴミを沈め、消毒薬品(次亜塩素酸ソーダ)で殺菌します。
次に、その水をフロック形成池に送水し、水に混じっている細かいゴミや濁りを取り除くため、「PAC」という薬品を加えます。薬品によりゴミや濁りは「フロック」という沈でんしやすい塊になり、薬品沈でん池に沈みます。沈んだフロックは、排泥池に送られ脱水機にかけて産業廃棄物として処理されます。
次にフロックが取り除かれた水は、急速ろ過池へ送られます。急速ろ過池では、フロックが取り除かれた水をろ過材(砂約70センチメートル)に通して、もっと小さなゴミや濁りを除去します。そしてこの水を消毒したものが飲料水となります。
この飲料水は、浄水池にから送水ポンプにより浄水場内の調整池(標高310メートル)へ上げられ、自然流下によって、送水管(延長40.5キロメートル)を通り構成団体の受水池に送水されます。
このような一連の経過を経て、住民の皆さんが安心してこの水を飲むことができるように再度の水質検査を実施し、異常のないことを確認してから供給しております。
施設概要
各施設の案内はこちら [PDFファイル/1.04MB]
馬越浄水場(大沼郡会津美里町馬越)
阿賀川から取水した水からいろいろな不純物と取り除き、水道法で定められている水質基準に適合する水を作ります。大きな役割としては、次のようなことになります。
- pH値の調整(pH5.8以上pH8.6以下)
- 濁度の除去(2度以下)
- 滅菌処理(大腸菌群は検出されないこと)
計画取水量・計画給水量
計画取水量 | 計画給水量 | 負担率 | |
---|---|---|---|
会津若松市 | 11,700立方メートル/日 | 10,900立方メートル/日 | 42.6% |
会津坂下町 | 10,000立方メートル/日 | 9,300立方メートル/日 | 36.4% |
会津美里町 | 5,800立方メートル/日 | 5,400立方メートル/日 | 21.0% |
合計 | 27,500立方メートル/日 | 25,600立方メートル/日 | 100.0% |
水源及び取水地点
阿賀川表流水(大川ダム放流水)
大沼郡会津美里町穂馬字下川原地内
水利権
0.318立方メートル/S (昭和63年11月14日許可)
(0.318×60×60×24≒27,500立方メートル/日)
給水開始
平成2年4月(一部給水)平成2年6月(全面給水)
工期及び事業費
昭和50年度~平成元年度(15ヶ年間)
129億4,818万2千円
用水料金体系
各構成団体の費用負担の平準化と経営の健全化を期するため、基本料金と水量料金の二部料金制を採用しています。
基本料金(固定費) ~ 人件費、事務費、支払利息、減価償却費等
水量料金(変動費) ~ 動力費、薬品費等ランニングコスト分
業務状況
令和5年度決算及び令和6年度上半期の業務状況 [PDFファイル/2.5MB]
馬越浄水場運転実績
令和5年度馬越浄水場運転実績はこちら [PDFファイル/303KB]